シェルターや相談機関

☆★☆ 身体的暴力を受けていらっしゃる方は、特に逃げる場所を確保なさっておくことが大事だと思います ☆★☆

このサイトの【本の紹介】でご案内している
『シェルター』/波田あい子+平川和子・編 青木書店 より、
シェルターの意味、
暴力的相手から逃れるための準備、
そして公開されているシェルターをご紹介します。

その1.「シェルターが持つ二つの機能」P.97〜  (抜粋・概要)
(1)安全な場の保障 1.夫・パートナーが狂乱状態で暴れているとか、逃げたら殺すとおどされ家で軟禁状態に
 ある、また見つかれば何をされるかわからないといった緊迫した状況下にある人を保護し、
 生命・身体を危険から守ること。

2.離婚を決意し逃れる場所としてシェルターを選ぶ、あるいは、シェルターを知り様々な動機
 で、周到な計画のもとにシェルター行きが実行されたような場合、家を出ざるを得なかった
 状況を即座にわかってもらえ、恐怖に耐えながら逃走を実行できたことを支持してもらえる
 所だという安心感が「安全な場所」を保障する。

3.加害者の追跡を遮断すること。

4.バタード女性みずからが虐待者と接触をとりたがったり、実際に連絡をとってあったりする
 ことも時折起こるが、この衝動を自制するような手だてが、シェルター・プログラムにしっか
 り組み込まれていること。
(2)回復のためのプログラムとの出会い  『場としてのシェルターは、回復のための援助プログラムを被害女性にとどけるため に不可欠な接点』ということで、シェルタープログラムについて細かい説明が書かれています。 
その2.「暴力的関係を離れる被虐待女性のためのモデル安全プラン」P.281〜  抜粋
SORA補足:下記はモデルプランとして紹介されているものです。
        何より大事なのは、逃げ場所を確保しておくこと。相談機関に相談をしてみること、だと思います。
<暴力が起こる前に
 やっておくべきこと>
・配偶者/パートナーの暴力のレベルを判断する方法を見につけ、あなた自身と子どもたち
 への危険の程度がわかるようにする。
・可能なら、暴力が起こる前に、配偶者/パートナーがそばにいないときに、安全な場所へ
 移るようにする。配偶者/パートナーが知らない信頼できる友人、または友人の知り合い
 に、あなたと子どもを助けてくれるよう頼んでおく。そして、そのことを誰にも言わないように
 頼んでおく。 
・緊急の場合や、危険な状況のときに、いく場所を決めておく。もし、配偶者/パートナー
 が職場に来ることが考えられる場合には、彼がきたら、あなたに話す前に彼と話しをしな
 いでほしいと雇用者に伝えておく。 他   
<暴力が起こっている
 ときにできること> 
・可能なら、加害者のいる場所から離れる
・家を出て、もち出し用荷物を手元に置く。
・台所など、ナイフや武器になりそうな物がある場所を避ける。
・警察に緊急通報する。
・叫び声をあげ、音をたてる。
・子どもを言えに置いていかざるをえない場合には、ただちに警察に連絡する。
・車で逃げる場合には、すぐにドアをロックし、無事につくまではロックを解除しない。
・あなたと子どもたちが怪我をしていないか確かめ、必要なら病院へ行く。
・加害者が出て行こうとするのを止めないこと。
<安全に逃げるために
 必要な物>
・お金。お金を隠しておくようにする。
・鍵。家と車の予備の鍵を2セットつくり、一つは安全な場所に隠し、もう一つは信頼する友人
 に預けておく。
・着替え。着替えは季節にかかわらず使えるものを選ぶこと。幼児がいる場合にはミルクや離
 乳食、おむつを準備しておく。
・重要書類。すぐに手に入れられるようにしておくか、コピーをとっておく。
 社会保障番号(彼の番号、あなたと子どもたちの番号)
 出生証明書(あなたと子どもたちのもの)
 給与明細(あなたのもの、夫のもの)
 通帳(カード・印鑑)
 保険証書
 結婚証明書、離婚または別居判決書
 運転免許証(あたなのもの、彼のもののコピー)
 権利書、共同権利書
 月ごとの支払い明細のコピー
 宝石
 学校の記録
 予防接種記録、その他重要な医療に関する書類
 大切な写真
 薬、処方箋
 グリーンカード、ビザ、その他の入国関係書類、パスポート
・重要な電話番号
 地域の警察、緊急通報番号
 シェルターの電話番号
・その他あなたにとって大切なもの

《女性への暴力・駆け込みシェルター・ネットワーキング》
現在多くのシェルターが住所等を非公開にしています。
加害者がシェルターに避難中の被害者へ接近することを防ぐためです。

2007年までアジア女性基金のHPのマニュアルに被害者が参考になることが掲載されていたのですが、アジア女性基金が解散したことでこのマニュアルも見ることができなくなりました。
ただ、アジア女性基金の記録である【デジタル記念館 慰安婦問題とアジア女性基金】の中の『身近に起きている暴力― DVや性虐待など』は参考文献としてお読みいただけると思います。2008.3.4
『シェルター』/波田あい子+平川和子・編 (青木書店)末尾に一覧があります
以下は『シェルター』活動をしているとしてHPが公開されているものをピックアップしたものです
NPO法人
かしわふくろうの家
ここはNPO活動をなさっていて、シェルターやステップハウスについても相談にのってくれます。メール相談はありませんが、電話ホットラインがあり、被害者の自助グループもあります。
DV被害に悩む女性と子どもをサポートするNPO
セイフティらいず
茨城県内に一件のシェルター。『女性シェルター「セイフティらいず」は、DV被害を受けた女性や子どもたちが精神的・身体的な安定を取り戻しながら、次のステップへ1歩を踏み出せる環境を提供します。
プライバシーの保護と安心・安全の確保を最優先に、自立へのサポートをします。
緊急一時保護施設(シェルター)
芙蓉荘
『悩んでいる方はいませんか。あなたが輝けるためみんなが大切にされる社会を・・・。
一人で悩まないでまずお電話を下さい』
人権情報ネットワーク
ふらっと
ジェンダーに関する問題を考える、ということで「ドメスティックバイオレンス」の表題のもとに、シェルターのことが紹介されています。




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