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付録1-4「論駁 」の例
       『〜ねばならない型の思考』を、『〜であることにこしたことはない型の信念』に論じ返す

@ 「あなたが絶対に成功しなければならないという証拠はどこにあるのか
  → 『私が絶対に成功しなければならないという理由はどこにもない。成功するかもしれ
     ないし、失敗するかもしれない。失敗したらそれは残念である』
A 「失敗することにあなたが耐えられない理由は何か?」
  → 『失敗は恐るべきことでも、最悪のことでもない。不都合なだけである。
     失敗が教えてくれること、成長させてくれることがたくさんある』
B 「失敗することにあなたが耐えられない理由は何か?」
  → 『私は失敗に耐えられる。失敗は嫌だが、だからといって死ぬわけでもない。
     成功したときほどでない場合もあるが、失敗したにかかわらず幸せになれる』
C 「あなたが悪い行動をしたという理由で、あなたが悪い人間だと何故いえるのか?」
  → 『私は悪い行動をした。その行動はよくない。しかし将来悪いことばかりする人間
     では決してない』
D 「絶対に成功しなければならない。今回成功しなければ一生成功しないということの証拠はあるか?」
  → 『今回失敗したことで将来も失敗し続けるという証拠は何もない。ただ私の頭の中で
     そう言っているだけだ』

早稲田大学エクスションセンター カウンセリング講座
 [認知行動カウンセリング] 配布資料(2002.5.21・28)
講師:早稲田大学文学部教授 越川房子先生



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