関連用語 |
ことば | 意味 |
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ドメスティック・バイオレンス | 結婚している(内縁も含む)男女間でパートナーから心身に受ける暴力をいいます。 DV防止法(「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」)についてはこちらを参照してください。 なおこのサイトは、DVは力の差があるところにおきるものであり、対等の関係でおきる喧嘩とは違う、として運営しています。 またDVは病気ではないというスタンスも持っています。 DVはジェンダーバイアスを背景に加害者が環境から学んでしまった謝った価値観に基づく言動です。 病気ならば、人を選んだり、場面を選んだりはしません。しかしDV加害者は明らかに加害行為をする相手や場面を選んでいます。 ですからDV加害行動については「治療」ではなく、間違った価値観を学びなおす「加害言動の変容のためのプログラム」が必要です。 ※DVは依存症に似ているということで、「治療」が必要という考え方もあります。 |
デートDV | デートの関係にあるの男女間でのドメスティック・バイオレンス。中学生、高校生にも多く見られます。sexを機会に生じることが多いです。 |
パワーとコントロール | 「力と支配」。この二つで加害者は被害者の尊厳を踏みにじり、自己決定権を奪い、精神的に追い詰めて自分から逃げられなくします。 |
サバイバー | 被害者を指す場合と、被害の状態を脱した人を指す場合、両方を指す場合とあるようです。 |
バタラー | DV暴力の加害者 |
バタードドウーマン | DV暴力の被害者 |
ジェンダー | 社会的、文化的に作られた性差。 女らしく、男らしく、といった言葉の裏に潜む社会通念につながる、と言い換えるとわかりやすいかもしれません。このジェンダーの偏り(ジェンダーバイアス)がDVの背景に大きく関わっています。男性優位というのもジェンダーバイアスの一つであり、女性が社会から我慢を強いられる場面はいまだ多くみられます。 |
エンパワメント | 『人はみな生まれながらに様々の素晴らしい力(パワー)を持っているという信念から出発する考え方。そのパワーの中には、自分を癒す力、降りかかってきた問題を解決する力もあります。』
(森田ゆり著『ドメスティック・バイオレンス』より抜書き) |
加害者プログラム | DVを肯定する価値感を学んでしまっている加害者の行動変容のための教育プログラム。 LINKページにプログラムを実践している機関を紹介しています。 |
シェルター | 被害女性が家を出たときに一時的に避難生活を送ることができる場所です。 公的シェルターの数はまだまだ少ないですが、各都道府県に民間運営を含むシェルターが設置されています。 ただしシェルターに滞在できる期間は短いため、その次の機関である「ステップハウス(被害者が自立するための機関)」が増えることが期待されています。 |
ストックホルム症候群 | 被害者が長い間加害者に従属する立場におかれることで、加害者への依存の気持ちが強くなり、加害者を庇うような言動をすることがあります。実際に起きた事件から名付けられました。 DV被害者にもこれによく似た症状が見られることがあります。 |
モラルハラスメント | 身体的暴力がないDVに非常に近いものですが、モラハラは(その初期は特に)加害者の言動があからさまではないことが特徴です。加害言動は被害者にしか通じないようなものも多く、また加害者は被害者を罠に落とすようなこともします。そのため、被害者は知らないうちに混乱を生じ、精神的に追い詰められていきます。またDVとは違い相手はパートナーとは限りません。 |