DVについて |
加害者は数ある選択肢の中から『暴力を選んで』いるのです。 |
加害者はパワー(暴力)で被害者をコントロール(支配)します。 |
身体的暴行がなくてもDV | DVは学んだ価値観 | DVの背景 | ||
加害者・被害者の関係 | DV被害者は | DV加害者は | 加害行為変容プログラム |
【 DVは学んだ価値観 】 |
・『DV』は環境から学んできた価値観であり、 「加害者プログラム」を受け、学び直すことができます。 ・DVは病気ではありません。病気であればDVをする相手を選択はしません。 ・DVは学び取ってきた価値観ですから、DVから抜け出すには「気づき」が必要です。 ・しかし、価値観を変えるのは一人では無理です。プログラムに助けてもらいましょう。 |
【 身体的暴行がなくてもDV 】 |
具体的種類については【加害の具体的言動】へ ・身体に暴行はしなくても、様々な方法で相手の精神を痛めつけることもDV暴力です。 ・身体的暴力がないだけで構造はまったく同じです。 ・人の目に見えない分、わかりにくく、被害者の気づきも加害者の気づきもより難しいと思います。 ・加害は様々な暴力行為がミックスされた形で行われます。 ・DVはパートナーとの力の差を利用して行われます。 |
【 DVの背景 】 |
●DVはジェンダーへの間違った価値観を背景にしています。 ・よき夫像、よき妻像、力強い男像、かわいい女像、こういうものに私たちはたくさん縛られています。 ・こういう作られた像に満ちている社会が、加害者を後押しし、被害者の口を封じてきています。 ・「DVなんて所詮は夫婦げんかのなれの果ての話」「夫婦のボタンの掛け違い」「DVを言う なんて家庭の恥」、こんな気持ちを持つ人は山のようにいます。 ・DV加害者は『警察官』にも『調停委員』にも、そして『裁判官』にも潜んでいます。情けないことです。 ●DVは暴力容認の社会を背景にしています。 ・DVは人を力(パワー)で支配(コントロール)することです ・暴力は犯罪です。他人への暴力行為が犯罪になるのと同様にパートナーへの暴力行為も犯罪です。 ・暴力は暴力を使う人が選んでいる行為なのです。 ・被害者はたとえきっかけを作ったとしてもそれは暴力をふるわれていいということにはなりません。 |
【 加害者・被害者の関係 】 |
・DV加害者(バトラー)は自分は間違っていないと思っています。 ・DV加害者に国籍・性別・社会的地位は何の関係もありません。 ・DV被害者(サバイバー)は自分にも悪いところがあると思いがちです。 ・DV被害者は自分が変われば相手も変わると思って頑張ります。無駄なことなのに。 ・DV被害者に国籍・性別・社会的地位は何の関係もありません。 |
【 DV被害者は 】 |
・被害者は自己尊重の気持ちを奪われています。 ・被害者は自分で自分のことを決めるという自己決定権が奪われています。 ・被害者は自分のことよりもパートナーのことを優先して考えるようになっています。 ・被害者は自分が変われば相手も変わると延々と努力し続けます。(報われません) ・被害者はパートナーから自分が加害者であるかのようなメッセージを受取ります。 ・被害者はパートナーから自分が価値のないような人間であるように思わせられます。 ・被害者は、相手から精神的に自立することが必要ですが、一人では困難です。 必要な助けはおおいにもらいましょう。 リンクのページには、いろいろな支援グループのほかに、内閣府のHPも紹介しました。 ここにも支援情報(主に公的機関)が多数紹介されています。 |
【 DV加害者は 】 |
・自分が「正義」だと思っています。 ・DV加害者は妻を殴ってもいいと思っています。 ・自分が殴るのは妻のせいだと考えます。 ・DV加害者は妻をしつける、教育している、叱っているとよく言います。 ・みずから「自分は親切で人を思いやれる人間」と言う人もいます。 ・身体的暴力だけがDVだと思っている人もたくさんいます。 (パートナーの精神を追い詰め逃げ場を失わせるのもDVです) ・被害者が思い通りにならないので「自分こそがDVの被害者だ」と言います。 ・自分におきた自分に都合の悪い感情をパートナーが解消するよう要求します。 ・暴力をパートナーのせいにします。「妻がおこらせるから」と言います。 ・平気でもっともらしい「ウソ」もつきます。 ・社会では、高い地位にあり、人格的に優れていると思われている人もいます。 (職業で言えば、医者・弁護士・大学教授そして警察関係者などにも多数います) ・DVは恋人間でも、レズビアンやゲイの間でも起きます。 |
【 加害行為変容プログラム 】 |
・加害者が自分の言動が暴力であることに気づくかどうか、それ自体が難しいことです。 ・気づいた後は、行動を変容するため 「加害者プログラム」に参加する必要があります ・間違ったジェンダーや暴力容認の環境の中で培われたDVの加害行為の価値観は、一人では学び直す ことは非常に困難です。 ・自分が相手にしてきた暴力を申し訳ない、自分を変えたいと思うのなら、きちんとした覚悟で自分に 向き合い、加害者プログラムに参加してください。 長い長い時間もかかり、自分で考えている以上に大変な作業です。 でも頑張ってください。あなた自身の明日の幸せのためです。 |